ハイディ・グラントの著作一覧

付加価値の高い解決策を生み出す4つの思考法

ハイディ・グラントショーン・マッキャン

2025年4月

付加価値を高めるとは、期待を超える成果を出すことである。本質的な課題を見抜き、独自の解決策を提示するためには、「専門的思考」「批判的思考」「戦略的思考」「システム思考」という4つのスキルが欠かせない…

チームに最適な働き方を見極めるアプローチ

ハイディ・グラントジニー・カーリアーフランク・ジャンピエトロ

2024年7月

リーダーやマネジャーは、オフィス復帰を望む自身の願望と柔軟な働き方を求める従業員の要望を両立させる方法を模索している。では、それを踏まえたうえで、どのように働き方の制度や方針を定めればよいのか。本稿…

社員教育プログラムの数は少ないほどよい

ハイディ・グラントタル・ゴールドハマー

2024年2月

多くの従業員は、会社から提供される膨大な数の学習プログラムに振り回され、どこに焦点を当てればよいのかわからない状況に陥っている。いまこそ、行動科学者の間で長年知られていることを思い起こす必要がある。…

「対面のほうがリモートより学習効果が高い」という神話は本当か

ハイディ・グラントタル・ゴールドハマー

2022年12月

リモートワークやハイブリッドワークが浸透する一方、「対面のワークショップやイベントを復活させて、組織の一体感を高めたい」という考えが、リーダーの間に根強く存在する。コロナ禍によって、物理的に「一緒に…

成長マインドセットに基づく目標設定がチームのモチベーションを高める

ハイディ・グラント

2022年12月

不確実性の時代には、至るところで新たな障害が発生し、足元の状況は絶えず変化し続けている。何一つ確実だといえることがない状況で、高い目標設定を求められても、どうすればよいのかわからない。激しいストレス…

バーチャル環境でも学習の質を落とさないための3つの戦略

ハイディ・グラントタル・ゴールドハマー

2022年9月

リモートワークやハイブリッドワークが浸透する中、新たな環境で人材育成を行うことに多くの組織が困難を感じている。その背景にあるのは、「学習が最もうまく運ぶのは、皆が同じ空間を共有している場合である」と…

自分の脳について無知なままでは、不確実性に対処することはできない

ハイディ・グラントタル・ゴールドハマー

2021年11月

急速に変化し続けるビジネス環境にコロナ禍が加わり、不確実性は増すばかりである。問題は、不確実性が生み出す脅威が人間の能力を低下させることだ。私たちの脳は進化の過程から、パターン認識や習慣化には長けて…

ハイブリッド会議を上手に運営する方法

ハイディ・グラント

2021年9月

コロナ後のニューノーマルを意識しながら、職場では従業員が快適に働くためのさまざまな工夫が始まっている。社会心理学者のハイディ・グラント氏が、オフィスワークとリモートワークが混在するハイブリッドワーク…

雑誌掲載コンテンツ

必要な時に上手に助けを求める方法

ハイディ・グラント

2018年8月

相手に拒絶されるのが不安だ、無能な人間に見られるのは困る──こうした理由から、人に助けを求めることが楽しいと思う人はまずいない。しかし、協働型の文化を求める現代の組織は、マネジャー、同僚たちの協力な…

多様性があるチームほど聡明な3つの理由

デイビッド・ロックハイディ・グラント

2017年1月

諸研究によれば、チームの人材多様性を高めると3つの集団的知性が向上するという。それは、（1）事実を認識する能力、（2）情報処理能力、そして（3）革新性である。

多様性に伴う「居心地の悪さ」こそチームの成果を高める

デイビッド・ロックハイディ・グラントジャッキー・グレイ

2017年1月

人材多様性と業績の関係については、いまだ議論が続いている。多様性はいかにチームのパフォーマンスに寄与するのだろうか。

どうしてもやる気が出ないとき、自分を動かす3つの方法

ハイディ・グラント

2015年1月

やらなければいけないのに、どうしてもやる気が出ない。手をつけられないまま、棚上げしている作業はないだろうか。そんな時にあなたを確実に動かす、3つの方法がある。予防焦点、感情の無視、条件付けによる計画だ。

雑誌掲載コンテンツ

個人に頼らず組織の目標を達成する法

ハイディ・グラント

2015年2月

チームや組織が実際に達成できる目標を設定するには、何をすべきかを明確にするだけでは足りない。それをどう実現させるかを具体的に定めることも必要である。グループの目指すべきものを的確に表現し、実行に移すには、モチベーション科学の専門家が呼ぶところの「条件をつけた計画」（if-then planning）を活用することが効果的だという。本稿では条件付けの効果と、組織が目標を実行するために、いかに条件を設定すべきかについて論じる。

部下のモチベーションを高める魔法の一言

ハイディ・グラント

2015年1月

チームの意欲とパフォーマンスを高めるには、「一緒に」という言葉を口頭で告げるだけでも効果がある――こんな事実が研究で明らかになった。チームの連帯感を強めるためにマネジャーが日々実践できる、簡単で効果的な方法だ。

年末の食べすぎに対処する3つの作戦

ハイディ・グラント

2014年11月

年末のホリデー・シーズンは職場にお菓子があふれ、社交イベントで食べる機会も増えるというお国柄のアメリカ。誘惑と衝動を管理し食べすぎを防ぐ、研究に裏打ちされた3つの方法とは？

「先延ばし」を成果につなげる時間管理術

ハイディ・グラント

2014年10月

作業の締め切りを延長しても、往々にして最終的な成果は向上せず時間だけが無駄になる。それはなぜか。失敗しない先延ばしの方法を、モチベーションと認知バイアスの観点から説明する。

堅実な「リスク回避型」の人が、危険なリスクテイカーに変わる時

ハイディ・グラント

2014年8月

モチベーション科学で「予防焦点型」に分類される人は、慎重に仕事を進め、損失回避に努める。だがこれは、あくまで「平時での話」。恐ろしいことに、いざ危機や損失が発生すると、逆にリスクを厭わなくなるというのだ。危機管理への教訓となる研究結果を報告する。

雑誌掲載コンテンツ

挑戦欲で動く人、責任感で動く人

ハイディ・グラント E. トーリー・ヒギンズ

2014年9月

最もやる気が高まる状況というのは人によってまちまちである。個々人の性格に左右されるからだ。本稿では、目標を「獲得や進歩の追求」ととらえる「促進焦点型」と、「責任をまっとうすること」ととらえる「予防焦…

「謝り方」は、相手との関係次第で変わる

ハイディ・グラント

2014年7月

間違った謝り方が、さらなる怒りを買う――そんな光景をよく目にしないだろうか。謝罪は、交渉や説得同様、高度なコミュニケーション能力を要する。相手との関係性と状況に応じて、「償い」「共感」「基準の逸脱を認めること」を使い分ける必要がある。

たった1つの質問で身につく交渉に有利なマインドセット

ハイディ・グラント

2014年7月

交渉の能力は、「モチベーションの焦点」によって大きく左右される。交渉中に損失回避を考えず、目標をひたすら追求する「促進焦点」を持てば成果が上がるのだ。しかも、たった1分のトレーニングによってその焦点を高めることができるという。

「チャンスを見つける能力」を磨くちょっとしたテクニック

ハイディ・グラント

2014年7月

「チャンスを見つける能力」は生まれつきの才能だろうか？チャンスをいち早く特定するのが、利得や進歩を重視する「促進焦点」の考え方である。だが、万一これが弱くても、日々のちょっとした訓練で強化できるのだ。

同じ製品でもメッセージの送り方で支払う額が変わる

ハイディ・グラント

2014年7月

行動を起こすとき、得られるメリットを重視するか、リスク・損失の回避を重視するか。この「モチベーションの焦点」（促進焦点vs予防焦点）は人々の消費行動に影響を与える。適切な広告メッセージを送ることで、製品への支払意思額が増えるという。

組織を黙々と支える陰のヒーローとは

ハイディ・グラント

2014年6月

職場には「促進焦点」型と「予防焦点」型の人材がいる（前回の記事）。後者は、安定の維持やミスの回避を重視するため、その功績は目立たない。しかし花形ではない任務でも黙々と丁寧に取り組み、物事を順調に回しているのはこうした人たちだ。たまには彼ら彼女らを陰のヒーローとして称えてはいかがだろう。

仕事選びは「情熱」より「価値観」を優先せよ

ハイディ・グラント

2014年6月

キャリアの選択は人生で最も難しい課題の1つだ。多くの判断材料が挙げられるが、筆者は1つの説得力ある基準を示す。それは「モチベーションの焦点」だ。自分が得意なのは「攻め」か「守り」か――それを知れば、自身に合う業界・職種がある程度わかるという。

ストレスの意外なメリットを享受する法

ハイディ・グラント

2014年6月

ストレスは100％悪いもので、減らすべきもの――この思い込みが、実はストレスの悪影響を引き出しているという。ストレスは避けられないものである以上、そのプラス面にも目を向けて仲よく付き合うことを考えてみてはいかがだろう。

「人を動かす力」は、後天的に身につけられる

ハイディ・グラント

2014年6月

人はなぜセールスをうしろめたく感じるのだろうか？それは偏見の奥に、自信のなさがあるからだ。売り込みや説得の能力は決して生得的なものではない。モチベーション科学の専門家である筆者の主張に通底するのは、「人は変われる」という強いメッセージだ。

パフォーマンスを上げる人の9つのストレス対処法

ハイディ・グラント

2014年5月

ビジネスパーソンは毎日、多大なるプレッシャーにさらされている。ストレスとの付き合い方は、パフォーマンスを左右するといっても過言ではない。数ある心理学の研究成果から筆者が選りすぐった、「9つのストレス対処法」を紹介する。

安易な「おまけ」は価値を損ねる

ハイディ・グラント

2014年5月

プレゼンや営業、自己PRをする時、私たちはちょっとした「おまけ」をつけた方が効果が高まると考える。しかし、それは逆効果だ。心理学者の実験によって「プレゼンター（提供者）のパラドックス」という、驚くべき落とし穴が示された。

成功に必要なのは、自尊心よりも、自分を慈しむ心

ハイディ・グラント

2014年5月

セルフ・エスティーム（自尊心）はアメリカの自己啓発書で一大ジャンルを成し、成功に不可欠とされている。しかし筆者によれば、「自分は素晴らしい」と信じプライドを保ったり、自分に厳しくしたりすることは成功にはつながらない。むしろ必要なのは、自分を慈しむ心であるという。

自分を売り込む秘訣：実績ではなく「可能性」を武器にせよ

ハイディ・グラント

2014年4月

あなたの実績を最大限に強調せよ、というのが就職や営業における一般的な指南だ。しかし、人は評価対象の「過去の実績」よりも「未来への可能性」に魅力を感じることが、実験によって示された。その秘密は脳の機能にあるという。

我々の脳は「正しい自己評価」ができない

ハイディ・グラント

2014年4月

「いや、自分のことは自分が一番よく知っている」。他者のフィードバックを受けた時に、つい思ってしまうことの1つだ。しかし脳の機能から言えば、これは間違っているという。自分の弱点を正しく把握するには、他者の評価が絶対に必要である理由を筆者が説明する。

メリット重視かリスク回避か：「モチベーションの一致」が満足を生む

ハイディ・グラントジョナサン・ハルバーソン

2014年4月

人が商品やアイデアを選ぶ動機は、大きく2つに分かれるという――利得の獲得か、損失の回避だ。売り込む側のメッセージが受け手のモチベーションと一致している場合、メッセージの成果が格段に高まることが実験によって示された。

いい子だとほめられた人ほど自信をなくしやすい

ハイディ・グラント

2014年3月

困難に直面すると、自分の限界をすぐに見切り諦めてしまう――実はこれは、子どもの頃に優等生だった人に顕著な傾向であるという。自分の能力や資質を大人からどうほめられたか。それが自己認識の形成に影響する、という報告をお届けする。

「これまで思考」と「これから思考」目標を達成するにはどちらが重要か

ハイディ・グラント

2014年3月

目標に向かって素晴らしいスタートを切り、道半ばで力尽きる――これは誰にでも起こりえる現象だ。モチベーションを維持し取り組みを完遂するための思考術を紹介する。

正しい楽観主義、能天気な楽観主義

ハイディ・グラント

2014年3月

オプティミズムが成功を後押しすることは知られているが、「成功は簡単だ」という過信はむしろマイナスとなることが研究で実証された。

目標達成の極意：行動力が変わる9つのコツ

ハイディ・グラント

2014年3月

モチベーション科学を専門とする筆者が、目標達成の秘訣を語る。新年に立てた目標を諦める前に、ぜひ実践してみてはいかがだろう。

熟達者はネガティブなフィードバックを恐れない

ハイディ・グラント

2013年11月

本誌2013年12月号（11月9日発売）の特集は「理想の会社」。HBR.orgの関連記事第4回は、フィードバックの与え方に関する研究報告を取り上げる。リーダーがネガティブで批判的なフィードバックを与えると、部下の意欲を減退させる、とよく言われている。しかしこの認識は正しいとはいえず、相手が熟練者の場合は逆効果になるという。